米島に捧ぐ

〜米島に話したいことメモ〜

スターバックスとラーメン屋:BGMは人を動かすのか?

1140分、スターバックスの店内音量が上がる。

朝から静かなBGMを聞きながら本を読んでいたが、はっきりとその時間に音量が上がる。なんで急に音量が・・・?時間帯によって店内のムードを変更しているのかな?と気になり始める。

「あれ、音量変わったかも?」と気が取られたのが敗因だったのかもしれない。ぷつっと集中が途切れ、気が付いたら10分後にはスターバックスを後にしていた。

 

コロナが少し落ち着いてきていた時期に、近所のラーメン屋さんに友だちと行ったことがある。店内は狭くカウンター席の後ろを人一人通れるかどうかの幅しかなかった。店の作りから多少蜜になるのは避けられないため、せめて入店後に私語を謹んで感染予防に協力してほしい旨が入店前から張り紙で強調されていた。

実際に入店してみるとテイラー・スウィフトの曲が大音量で流れており、店内には少し大きめのテレビが字幕付きで流れていた。声を張らないと隣に座っている友だちと会話をするのも困難な程BGMの音量が大きく、気が付いたら友人と殆ど話すことなくラーメン店を出ていた。

貝ベースのさっぱりしたスープが印象的だったけど、それ以上にBGMで自然と私語を封じ込むその手口が印象に残った。もしかしたらBGMで人の行動は変えられるのかもしれない。

 

スターバックスを出てこの経験を思い出した。スターバックスはBGMを調整することで、自然と私を追い出すのに成功したのかもしれない。店内が非常に込み合ってきていたので、長居している人に自然と退店してもらおうとBGMの音量を変えたのかもしれない。

「そろそろ退店を・・」と言われるよりも遥かに不快感がないし、無意識に気が取られてるから退店の理由がそれかすらも分からない。まんまと敵の術中にハマってしまっていたが、無意識をハックしてお客さんを操るなんて、スターバックスにあっぱれだわ。

 

P.S. 16()は?」と曜日付きでLINEでスケジュール調整してくれる人、気遣いができる人だなっていつも感心する。