米島に捧ぐ

〜米島に話したいことメモ〜

小説禁止令とひげ剃り:11月は「No」の月

タイトルに惹かれて手にとったものの、文体が自分に合わず5ページ目で本棚に戻してしまった本。

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内容に関して云々と思うことはないのだけれど、「小説禁止令」という単語は非常にキャッチーで何か考えたくなったので書いてみる。

 

新卒入社して3年程たった時、一度「本屋禁止令」について考えたことがある。その頃は毎週末本屋に行き、1時間程徘徊した後に何冊か購入し、夜までダラダラ読書をする生活をおくっていた。有意義で後悔のない時間だと言えれば嬉しかったが、単に本屋の空気を吸って頭が良くなった気分を味わいたかっただけで、時間潰しに本屋通うマンネリした週末に嫌気がさしていた。アメリカに渡った矢沢の気持ちが今ならわかるよ、安西先生

「小説禁止令」とまではいかなくても、今月は週末にパソコンを開かないとか、来週は毎日銭湯に通う週間とか、何かしらテーマを決めて過ごしてみるのも楽しい。アメリカにいた時にカルチャーショックだったのは、「ノーシェイビング、ノーベンバー(No Shaving November)」といって11月中は髭を剃らない、というちょっと変わった慣習だった。

 

111日、「俺は今月髭剃らないぜ」と部活の練習前に宣言する所から始まる謎の儀式。1週間程経つと、普段髭をきれいに剃っている友人たちの口周りは無精髭となり、一番恥ずかしい時期を迎える。

髭ってツルツルとボーボーの間のツンツンの時期が一番恥ずかしいよな。一定以上の長さになると「俺の髭、キマってんだろ」って自慢できるのに、ツンツンの時期は「だらしないよ?もう大人だよね?」と思われていそうで他人の目が気になる。自分はここでドロップアウト

11月30日を迎えると一ヶ月で育て上げられた自慢の髭とともに集合写真を撮っていてみんな達成感に満ちていた。来年こそは、と思い結局10日以上髭を伸ばした事がないまま今に至る。思い返すと美容院とか薬局で髭剃りを販売している人にとっては気の毒極まりないイベントだったな。ごめん。

でもせっかく”November”に絡めるなら、No Kidding Novemberとか言ってダジャレばかりのおっさんを黙らせたり、No Killing Novemberとか言って殺人件数を減らしたり、もう少し社会に優しい禁止令を発令しても良かったのかもしれない。

 

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