スターバックスと帽子:失われた一日の売上
朝、近所のスターバックスに行く。
夕方の大一番のミーティングに向けて朝から柄にもなくスターバックスなんて高貴なお店に足を運んでしまう。コーヒーを注文し、席につくと斜め前のテーブル席に黒いベレー帽がおいてある。誰かが席取りのために置いたのかもしれない。
夜、今日も長い一日だった。上司の前で出来る自分を見せようと努力する先輩の姿をどこか引いた目でみてしまう。帰りに朝と同じ店舗でご褒美にワンモアコーヒーを注文する。
席を探すとそこには見覚えのある黒い帽子があるではないですか。
まさか一日中そこにあるなんてはずは、、、とは当惑したが、朝と全く同じ場所にその帽子はおいてある。この帽子は、今日のお客さまの中で一番長居している。それも無料で。
99%忘れ物と思われるこの帽子の排除に誰も踏み切れない。もし本人と鉢合わせたら・・・そんな一抹の不安が周りのお客さんの頭をよぎり結局誰も声を上げず席をたつ。
海外では席取りにかばんを置いたら、注文して席に戻ってくるまでには盗まれるから気をつけろと何回も言われたことがあるけど、日本では仕事に行って帰ってきても誰も触らないからお店は逆に気をつけた方が良いと思う。
もういっそのこと誰かこの帽子を盗んでくれよ。
PS:席取りで思い出したけど、両国近くの料理屋には力士の入店NGのお店があるらしい。親方になって初めて入店を許可されるらしいんだけど、食べる量が多すぎて他のお客さんに提供するものがなくなっちゃうからなのかな?